「こらー！！！何してるの〜〜〜〜〜！！！！」



むかしむかしあるところに　地獄最強の狼の　
主として君臨するは　齢不詳の女神様
暢気で怠惰な姉君に　訛りの抜けない召使　
魔狼の名前はマルコシアス　全てが全て彼女の宝物(モノ)

マルコが暴れているのなら　体を張って止めに行く　
私に逆らう狼は　夕食抜きの刑！

「私が上、マルコが下なんだからね！！」

グレモリー　走っていく　狼を止めるため
それでも結局最後には　嗚呼　己が魔狼に食べられる(性的な意味で)

 

暴虐魔狼が恋するは　優しく小さな女神様
だけども彼女は某国の　見知らぬ魔術師(オトコ)に捕まった
狂いに狂った狼は　召喚法則ブチ壊し　
魔術師見つけに行きました　怒りの炎を滾らせて

全ての物が焼き払われ　関わる者皆消されてく
脅える人間の叫びは　魔狼には届かない

「まさかお前、生きてこの部屋から出られると思うなよ？」

狼は　闇に還る　大切なモノ取り返し　
灰燼と化したその部屋で　嗚呼　残された助手何を思う　

 

主の独占企んで　ついに従者共武器を取る
炎を纏った狼と　弓を携えた大駱駝
つもりにつもったその因縁　城全体を包み込んだ
長年の不満ブチまけて　二匹の獣　鎬削る

ついにその時はやってきて　終わりを告げる音がする
固まる従者を前にして　主はこう言った

「もー！二人とも、いい加減にしなさい！！」

従者共　怒られてる　正座させられたまま
とっくに痺れたその足は　嗚呼　主の許可なく崩せない

 

いまもむかしも栄えてる　魔神と悪魔の王国の
公爵に列せられてる　齢不詳の魔神様
オヤツの時間は午後三時　宮殿の鐘が鳴る時間
皇妃になった姉も呼び　皆でお茶会を開いてる

天界(ソラ)から地上に堕とされて　魔神と呼ばれる存在(モノ)になり
争いの日々は続く中　それでも微笑んで

「みんなと一緒にいられるなら、それでいいの」

魔王達　笑い謳う　地の底に堕ちてなお　
のちの人々はこう語る　嗚呼　彼らは正に悪魔の王